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10月

複雑な人間関係

看護師になるということは、とてもとても簡単なこととは言えません。これほど長期間決まったところで勉強し、そこをきちんと卒業した上で試験に合格しなければなりません。
これほど大変な道のりを乗り越えて、ようやくなれた看護師なのですから、きっと周囲はとても尊敬してくれることでしょう。
しかし、職場に入るとその様相は一変します。何せまわりも同じような試練を乗り越えてきた看護師たちなのですから、各々がそれなりにプライドを持っています。
また、看護師は医師ではないので、患者さんによっては見下した態度で傲慢に接してくる人も少なくありません。
一緒に仕事をするのは看護師だけではありません。医師やソーシャルワーカー、救急救命士や保健師など、他の多くの役割を果たす人たちと連携したり、場合によっては同じチームになって働くこともあります。
こうした中で、どうしても人同士の関係に摩擦が生じ、それがために職場に居づらい、居られないといった人が出てきてしまうものです。
自分に非がある場合は良いのです。それを正せば良いだけなのですから。しかし、中には明らかに理不尽なことを言ってくる人や、誰が見ても態度が悪い人といったものがどこにでもいるものです。
しかも、看護師の場合その人が同じ職位以上の人か患者さんの場合がほとんどなので、場合によっては悔しくても引き下がることしかできない場合もあります。
こうした、ある意味特殊なコミュニティの中に入って仕事をしなければならない看護師は、仕事の忙しさやプライベートなどの問題もあいまって憂鬱になりがちです。
しかし、いつも憂鬱だったり不機嫌だったりしていて良いわけはありません。そこで、いくつかの事例を見て看護師がどのようなことが原因で憂鬱になってしまうのかということを先に知っておきましょう。
そうすることによって、実際に職場に入った時の心構えをしておくのと同時に、そのケースであれば自分はどのように接するべきなのかということを、自分なりに考えておきましょう。
あらかじめある程度の対処を考えておき、いざという時にうまく処理できるようにしておけば、職場の風通しが良くなるはずです。
また、それでなくても難しい仕事をするのですから、不要なリスクをできるだけ軽減させて、安全な看護現場とするためにも、事前に想定される事態について対処を考えておくことは、仕事の上でも重要です。
安全に気持ちよく快適に仕事ができるように、自分で普段から心がけておきましょう。